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蝶毒、すみれの蕾中心。 18禁乙女ゲーについての萌え吐き出しブログです。 ★ペルオペ追加しました
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ちょっと過ぎちゃったけどお兄様お誕生日おめでとうございます!!!なSSです。
もう寝なきゃなので、雑誌のFD歓喜の宴はまた今度に!
思う存分ラブラブしてくれるがよいよ!!



「ん……」
瞼の裏に光を感じて、百合子はゆっくりと目を開けた。
日はとうに高く上っているのだろう。
レースのカーテン越しに床に網の目のような模様を作り、
時折ゆらめくそれは、室内を柔らかい光に染めていた。
そのまま顔を上げた百合子は、熱い瞳にぶつかり思わず息を飲む。
今も昔も変わらぬ美しい兄――瑞人がじっとこちらを見つめていた。
「ああ、起きてしまったのかい?お早う、百合子」
「お、お兄様…何をして…」
「ふふ…僕の可愛い妹の顔を眺めていただけだよ」
「もう…」
「まだ、躰が辛いだろう?今日はパーティーも無いから、ゆっくりお休みよ」
瑞人の言葉に、百合子は赤くなって鼻まで布団をかぶった。
昨日は瑞人の希望で一緒に湯浴みをした。爪の先から髪の一本一本まで丹念に愛され、
全て余すところなく晒して瑞人に差し出した。悪戯な指先に翻弄され、百合子は
ずっと恥ずかしい声を出し続ける羽目になった。
そうして、その後交わっても止まらずに瑞人は百合子を求め続け、
百合子は応えているうちに気をやってしまったのだった。
それらを思い出していると、下腹部にまたじわりと熱が溜まっていく。
だが、今日は特別な日なのだ。
百合子は息をつき、片肘に重心をかけて寝そべっている瑞人に向き直った。
「…だめだわ、それは」
「…ん?ふふ、くすぐったいね」
「だって今日は大事な日なのだもの」
「……百合子。覚えていてくれたのかい?嬉しいよ」
「もう、当たり前だわ…そんなの」
音を立てて口づけをすると、瑞人は珍しくはにかんでいるようだった。
そんな兄が愛おしくなり、百合子はそっと瑞人の顎を両手で包んで
顔じゅうに接吻の雨を降らせる。
「ああ、百合子…お前は、時々可愛過ぎて困るよ…」
「ん…ふ…」
目と目が合い、互いが同じ事を考えているのだと分かる。
瑞人の腕がそっと百合子の腰に回された。抱きしめ合った躰はこれ以上ない程に熱い。
「…お兄様……産まれてきて下さって、百合子は幸せです。有難う……」
そっと囁くと、痛みを感じる程に力が込められた。
このまま折れてしまうのではないかと思うほどに。
そういえば、何時かもこうして抱き寄せられたと百合子は思い出していた。
あれはまだ、百合子が瑞人を受け入れる前。瑞人が花街へ行くのを何とか止めようとしていた頃。
それ程時は経っていない筈なのに、随分昔の事のように感じる。
「……百合子…今日は、お前に無理をさせたくないと思っていたけれど…」
やがて吐息のような瑞人の声が、百合子の首筋に触れた。
少し力を緩め、躰をずらす。
「…お前の中にずっと入っていたい。お前を…感じさせて。
融けて…一つになるんじゃないかと錯覚してしまう程に…」
「ええ…お兄様……」
百合子はただ頷いて、瑞人の髪に指を差し入れた。
瑞人は優しく百合子の躰を抱き、そっと横たえる。
一瞬見つめ合って、微笑を交わした後はもう言葉等要らなかった。

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自己紹介:
18禁乙女ゲー初心者。
ただいま蝶毒、すみれ、平井さん、大石さん中毒です。
みんなかわいくて大好きだけどとくに好きなキャラは
蝶毒はお兄様、真島 すみれはハル、トウワ、ムツキ
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